糖尿病の食事・予防

糖尿病の食事

大事なポイント

1、エネルギー摂取量

1日のエネルギー摂取量の決め方ですが、年齢、肥満度、身体活動量などを考慮します。
治療開始時の目安とするエネルギー摂取量の算出方法は、エネルギー摂取量=目標体重×エネルギー係数で求めます。目標体重に関して、以前は一律BMI 22kg/相当でしたが、高齢者においては筋力維持などを目的にBMI 22~25 kg/と幅をつくり、個々に応じて変えることが重要となってきました。

目標体重の目安

65歳未満 [身長(m)²]×22
前期高齢者(65~74歳) [身長(m)²]×22~25
後期高齢者(75歳以上) [身長(m)²]×22~25

エネルギー係数

軽い労作(大部分が座位の静的活動) 25~30 kcal/kg目標体重
普通の労作(座位中心だが通勤・家事、軽い運動を含む) 30~35 kcal/kg目標体重
重い労作(力仕事、活発な運動習慣がある) 35~    kcal/kg目標体重
2、栄養素の構成

一般的には、決定したエネルギー量の40~60%を炭水化物とし、食物繊維が豊富な食物を選択します。
タンパク質は20%までとし、残りを脂質としますが、25%を超える場合は、飽和脂肪酸(特に動物性脂肪)を減じるなど脂肪酸組成に配慮します。当院では、指示したエネルギー量に基づき管理栄養士が分かり易く、長く続けていただけるようサポートさせていただきます。

3、決まった時間に食べる

食生活のリズムが不規則であったり、3食摂る日と2食しか摂らない日があったりすると、「定期的にエネルギーが得られる保証がない」と、身体が脂肪を蓄えてしまいます。また、1食抜くことで空腹感が強まると、次の食事での食べ過ぎにつながります。
食生活のリズムを保つためには、起床時間・就寝時間を一定にすることも重要になります。

その他食事で気を付けること

早食いは禁物

早食いをすると、満腹中枢が刺激される前に食べ物が胃に入り、食べ過ぎを起こしやすくなります。そして、急激な血糖値の上昇とすい臓への負担増を招きます。
よく噛むこと、味わって食べること、飲み込んでから箸を伸ばすことを意識すると、早食いは防げます。いつもまわりより早く食べ終わってしまうという方は、特に注意しましょう。

アルコールは適量を

アルコールはインスリンの働きを促進する効果がありますが、長い時間飲み続けたり、習慣化すると、今度は逆にその働きの低下を招くことが分かっています。
体質などにもよりますが、日本酒であれば1合、ビールであれば500ml程度を目安とし、必ず休肝日を作るようにしましょう。

糖尿病を予防するには

食生活を見直そう

食生活私たち日本人は、欧米人と比べるともともとインスリンの分泌量が少ない傾向にあります。そのため、同じ食事を摂ったとしても、一度上昇した血糖値が下がりにくいと言われています。高血糖状態が続けば、糖尿病のリスクも高まります。
糖尿病に対する食事療法、あるいは糖尿病予防のための食事療法でよく誤解されているのが「好きなものが食べられなくなる」という点です。大切なのは、摂取エネルギー量をコントロールすることと、栄養バランスを見直すことで、基本的に食べられないものはありません。(ただし、高血圧を合併している場合には塩分の摂りすぎに注意しなければなりません)
摂取エネルギー量をコントロールすることで、インスリンを分泌するすい臓の機能の回復が期待できますし、栄養バランスを見直すことで動脈硬化や他の生活習慣病の予防にもなります。
当院では、患者様のお身体の状態やライフスタイルに合わせた1日の摂取エネルギー量をご提案し、それを実現するためにどのような工夫ができるかをサポートさせて頂いております。

定期的な運動と自分に合った運動を見つけましょう

運動予防のための運動療法も、できるだけ医師に相談した上で開始されることをおすすめします。特に、長年運動をしてこなかった方、若い頃に運動はしていたけれど現在肥満傾向にある方は、むやみにきつい運動から開始すると、思わぬ怪我に見舞われたり、辛くて長続きしなかったりということが起こります。
ウォーキング、軽いジョギング、水泳、エアロバイクなどの有酸素運動が有効です。また、ハイキングや登山、バードウォッチングなどの趣味を持てば、自然と歩くこと(ウォーキング)が必要になりますので、これもまた運動療法となります。もちろん、会社の最寄り駅から1つ手前の駅で降りて通勤する、エレベーターやエスカレーターを使わない、といったことでも構いません。
街中でも自然の中でも、車や電車を使わずに歩いてみると新たな発見があります。また運動して汗をかくと、爽快な気分を味わえます。そういったことでストレスが解消されるのも、運動療法のメリットです。
患者様の体力に応じた強度の、またできるだけ楽しみながら続けられる運動療法をご提案いたしますので、ぜひ一度ご相談ください。

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